参拝・拝観|お庭の特別公開|御朱印|境内|岐阜県岐阜市のお寺「金粟山 大龍寺」
参拝・拝観
心を鮮やかに彩る
大龍寺のドウダンツツジ
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大龍寺の周りは、約1200本ものドウダンツツジがお寺をぐるりと囲んでいます。
春には可愛らしい花を咲かせ、夏は青々とした新緑が目に眩しく、秋には真紅に紅葉し、冬は白銀の雪化粧を纏った神秘的で美しい景観をお楽しみいただけます。中には樹齢200年〜300年のドウダンツツジもあり、はるか昔から大龍寺の傍で寄り添い、お寺の盛衰を見守り続けてたのです。
特に美しい春と秋には、限定でお庭を特別公開しており、滅多に見ることのできない岐阜の重要文化財もこの機会に拝観いただけます。
お花を目で楽しみながら、お寺への参拝を是非習慣にしていただけますと幸いです。
お庭の特別公開
喧騒を離れ、
ゆっくりと耳を傾ける禅の音
ドウダンツツジは、漢字だと「灯台躑躅」と書きます。枝分かれの仕方が、その昔宮中で夜間行事の時に用いられた「結び灯台」の脚に似ていたことから、「とうだい」が「どうだん」に転化したものと言われています。
お庭の特別公開では、室内で美しいドウダンツツジの花々はもちろん、苔庭や書院、岐阜の重要文化財に指定された貴重な寺宝をご覧いただくことができます。普段は入ることのできない書院や茶室、中庭をご覧いただけるのは、1年の中で春と秋のこの特別公開時の2回だけになります。
「花」も「団子」も味わえる、
五感全てで楽しむ時間
拝観の際に、ご希望の方にはお抹茶と大龍寺オリジナル種の最中でおもてなしさせていただいております。最中の餡は、桜や栗など、季節によって変わりますので何度来ていただいてもまた違った楽しさがあります。
眼前いっぱいに咲き誇るドウダンツツジや、また焼けるような真紅に染まるドウダンツツジは、言葉を忘れるほどの景勝です。静かな時が流れる書院の中で、ひとときだけ日々の生活や喧騒を離れ、目、口、そして心、五感全てでどうぞゆったりとお楽しみいただけると幸いです。
時には立ち止まって、時間を忘れるのも。
ご注意事項 attention
- ・室内からの拝観になりますので、杖の持ち込みはご遠慮いただいております。
- ・日傘や雨傘は鞄にお入れいただくか、外に置いていただくようお願いいたします。
- ・庭園の撮影は可能ですが、カメラ等の三脚類の持ち込みはご遠慮いただいております。
- ・畳や置物、その他建物及び建物内の物品を傷つけないようご配慮ください。
- ・写真撮影にて、他の拝観者様のご迷惑にならないようご配慮ください。(通路を阻むなど。)
- ・中庭等には降りないよう、お願いいたします。
霊験あらたかな仏様をお祀りしております。
皆様が楽しめるよう、最低限のマナーをお守りいただきますよう、何卒ご配慮のほどお願いいたします。
参拝のすすめ
お寺に参る習慣を
かつて、お寺はもっと身近な場所でした。地域の人々が、「お寺に参拝する」という行為を習慣として行い、当たり前のように仏様へ日々の感謝の気持ちを伝えていたのです。
御朱印を授かるだけでなく、まずは正しいお寺の参拝の仕方を知り、実践することが大切です。
そうすることで、より仏様の徳を授かり、毎日を優しい心で過ごすことができるはず。
日々の散歩やちょっとした旅行感覚で、正しい参拝を取り入れてみませんか。
参拝の作法
- 1
山門で一礼を
お寺では山門が玄関となります。まずは「お邪魔いたします」の意味も込めて、山門をくぐる前に身なりを整え、一礼しましょう。
また、山門をくぐる際は「敷居」を踏まないようにし、必ず跨ぐようにしましょう。
- 2
手水でお清め
右手で柄杓を持ち、たっぷりと水を汲んだら左手に水をかけ、柄杓を持ち替えます。
今度は右手に水をかけ、再び右手で柄杓を持ち、左手で水を受けたら口を注ぎます。
この時、柄杓に口をつけないようにご注意ください。
最後に柄杓を手前に傾け、残った水で柄を清めたら完了です。
- 3
火とお線香を捧げる
本堂にあるろうそく、またはお線香を購入し、それぞれ燭台と香炉に捧げます。
この行為は、ご先祖を供養する意味や、煙の様に人の魂が天に昇ることを祈る意味があります。火やお線香は、昔から仏教においてとても大切なものとされています。
蝋燭1本と線香1束 / 100円
- 4
本堂に参る
お賽銭を投げ入れ、鳴らしものがあれば鳴らします。姿勢を正して一礼をし、合掌して祈願をします。拍手などはせず、最後に一礼をします。
お賽銭はその昔、お米や布を納めていましたが、時代とともに金銭に変わりました。これは、仏様へのお礼参りの意味が込められています。何か願いごとが成就した暁には、仏様に感謝の気持ちを伝えることが大切です。
- 5
御朱印を授かる
御朱印や納経をご希望の方は、朱色の屋根が目印の「達磨大師堂」右隣にある「寺務所」までお越しください。
大龍寺の御朱印は少し特別。是非この機会に授かってくださいませ。
参拝を終え山門から出る際には、最後に本堂に向かって一礼します。
またのご来山、いつでもお待ちしております。
御朱印
ご縁を結ぶ彩の御朱印
御朱印、それは仏様とご縁を結んだ、という証です。大龍寺の御朱印は少し特別。しまっておくだけでなく、いつでも見られるよう飾っていただくことも可能です。
通常はご朱印帳に保管し、大切にお持ちください。また、必ず参拝を終えてから御朱印を授かっていただくよう、お願いいたします。
参拝ののち、御朱印をご希望の方は寺務所までお申し付けください。
※行事などで不在の場合もございます。ご心配な方は事前にお寺までお問い合わせください。
- 美濃手すき和紙箔押しご本尊
- ¥1,000
和紙職人の手で一枚一枚作られた「美濃手すき和紙」にご本尊のお御影を箔押しした、岐阜、そして大龍寺ならではの御朱印です。
裏写りしないよう、地厚でしっかりとした紙質で、温かみのある木製のスタンド付。目に見えるところにお祀りいただくことで、いつでも皆様のことを菩薩様が見守ってくださいますように。
- 開運招福の「祈願だるま」
- ¥300
大龍寺と言えば、の祈願だるまが描かれた開運招福、心願成就の御朱印です。
力強い表情のだるまさんのように、何度転ぼうと必ず立ち上がる強さを胸に。
- 「腹帯観音奉拝」御朱印
- ¥300
当山のご本尊、腹帯子安観世音菩薩をお参り(奉拝)したことを証明する御朱印です。
境内のご案内
- 山門
- 濃尾大震災の際、多少の損傷で済んだ重厚な山門。後西院天皇の皇女、宝願寺徳岩宮が書いた扁額が安置されています。
- 本堂と達磨大師坐像
- 境内に入ってすぐ左手に見える本堂では主にご祈祷が執り行われます。また、その隣に鎮座しているのは達磨大師坐像です。約500年前に瑞翁禅師によって信仰が始まり、今も大龍寺の守り仏として崇め祀られています。
- ご本尊「腹帯子安観世音菩薩」
- 本堂の奥にて、当寺のご本尊をお祀りしております。ご本尊の腹帯観音様は主に子授・安産・子育等にご利益があるとされる仏様です。
- 梵鐘「開運の鐘」
- 太平洋戦争の折に国へ徴収されてしまい、戦後に改めて鋳造されました。
その名も「開運の鐘」。
丁寧に、心を込めて一度だけ鳴らしましょう。 - 寺務所
- 朱色の屋根「達磨大師堂」の右隣にある寺務所では、御朱印やご祈祷のお申し込みを受け付けております。不在の際はインターホンにてお知らせください。
※行事等により、お寺自体に不在の場合もございます。 - 地蔵堂
- 昭和55年に檀家総代から奉納いただいた子育水子地蔵尊を安置するため、平成2年に建てられたお堂です。完成時には盛大に落慶法要、稚児行列を行いました。
水子供養はこちらで執り行います。 - 達磨大師堂
- 昭和48年に建立された、八角の形が特徴的な達磨大師のお堂です。お堂の中には、奉安している祈願成就済みの祈願だるまがずらっと並んでおり、壮観な光景です。
- 涅槃塔
- 本堂にてご遺骨を安骨諷経した後、一年以上供養を勤めた後にこの涅槃塔に納骨合葬いたします。柔らかな御仏の微笑みの元でとこしえにお眠りいただくことができます。
- 大龍寺墓地
- 昭和40年より、山門前の山林と湿田を整地し、造成されました。現在までに、約3000坪の土地に2000区画ほどの墓地があります。